我が家のシンボルツリー、カシの木の勢いがすごい。
春になって、つやつやと輝く新梢が天に向かって次々と伸び、こんもりとした樹形をつくった。
思えばこの木は、辛酸をなめてきた。
15年前の家のリフォームの際には、大工さんが作業の邪魔に感じたらしく「この木、少しいじめてもいいですか?」と幹を2/3ほどの高さにバッサリ切った。
その後は毎年、素人すぎる家族が剪定してきたので、ある年は葉っぱがほぼなくなるほどの強剪定をした(光合成ができないではないですか!)
ある年は、ミツマタに分かれていたうちの中央の細い幹をバッサリ切った結果、その切り株が腐りキノコが寄生する始末。
それでも、この木は強かった。
毎年春には新しい葉を茂らせ、ある年はキジバトの巣を懐に抱き、たくましく生き延びてきた。
高さ5メートルにもなったこの木の剪定は、そろそろ自力では危険になってきた。
一度プロの方にお任せしてみようと思った。
この際、幹の高さも1/2くらいにして樹形を整えたい。
メールである会社に問い合わせをしていたところ、ちょうど近くに来ていた庭師さんが、留守中に見に来てくださり、電話でアドバイスをいただいた。
「今の時期に幹を切るのは木に負担がかかる。園芸用の繊細に扱ったほうがいい品種なので、寒い時期(休眠期)の作業のほうが良い」と、丁寧に説明してくださった。
ということで、寒い時期に改めてお願いすることにした。
庭師さんの言葉からは木への愛情が感じられ、今まで木の気持ちも考えず、乱暴に扱ってきたわが身を反省している。
このカシの木は、この家の前オーナーさんが新築の際に植えたものだ。
前オーナーさんから家を引き継ぐとき、設計図の他に風水図も手渡された(お母様が風水に詳しい方だったらしい)
今残っている庭の木も、カシの他にナンテン、ヒイラギなど、風水で縁起が良いとされている木をしかるべき方角に植えたと推測される。
カシの木は、ケルト神話、聖書、ギリシャ神話、ネイティブアメリカなど世界的にみても、神聖な木とされているようだ。
強さや忍耐、安定、知恵、勇気などの象徴的意味を持っているらしい。
今まで与えてしまった数々の負荷に、静かに耐えてきたこのカシの木。
生命力あふれるこの木を大切にしていきたい。
